はじめに、現在当医院では裏側矯正(舌側矯正)の新患の方の受け入れを終了しました。
その理由は、裏側矯正は費用が高く治療期間も長いからです。新型コロナウイルスの影響で、皆さんがマスク生活が当たり前のこととなり、人前でほとんど歯を見せることが無くなった日常で、目立たないことがメリットの裏側矯正は、今では 費用が高く治療期間が長い矯正治療となってしまい、患者さまにとってのメリットがなくなったと感じたからです。
また、以前から裏側矯正の方は、装置周りの歯肉炎を起こす方が一定数いましたが、コロナ禍でマスクを着けるようになったことで、息苦しくて口呼吸や口がわずかに開いている方が増えたためか、裏側矯正の方でも歯肉炎になる方が増えたように思います。歯肉炎が起こると歯肉から出血するだけではなく、裏側矯正のブラケット装置が歯肉に覆われてしまい治療が順調に進まず、さらに治療期間が延びてしまうからです。
そこで、当医院では矯正治療による見た目を気にされる方には、アライナー矯正(マウスピース型)をお勧めしております。
アライナー矯正をお勧めする理由は、見た目だけではなく、アライナー装置を外して今までと同じように歯磨きが出来るからです。それにより固定式装置で注意が必要であった虫歯や歯肉炎のリスクが大幅に減少することができます。
また、裏側矯正では、必ず1ヶ月に1度の来院が必要となります。そして1ヶ月分の力を歯に加えますので多少の痛みを伴います。それに比べて、アライナー矯正では、1~3ヶ月に1回(治療の進行状況により変わります)の来院で大丈夫です。次の来院までの間、ご自身で1~2週間に1度新しいアライナーに交換しますので、弱い力を少しずつ歯に加えることが出来る為、歯の痛みをほとんど感じない方が多いのが現状です。
裏側矯正では、特に食事の時に歯の痛みを感じる方が多いのですが、痛み以外にも装置が外れてしまう原因の食べ物は控えていただく必要があります。例えば、硬いもの(お煎餅、氷、フランスパン、リンゴなど)や粘着性の食べ物(お餅、ガム、キャラメル、ハイチュウなど)は、装置が壊れてしまうので食べない方がいいとさえています。アライナー矯正では、食事の時には必ずアライナーを外して頂きますので、基本的には食べ物の制限はなく何を食べてもOKです。
また、アライナーを外していい場面がもう一つあります。それは歯磨きです。アライナー矯正では、今までと同じ様に歯磨きをすればよいので、特別な歯ブラシや磨き方を行う必要はありません。それに比べ裏側矯正では、複雑な装置をつけることにより、むし歯や歯周病のリスクが高くなるので、特別な歯ブラシを使い今までの倍以上の時間歯磨きをする必要があります。
マウスピース型カスタムメイド矯正
についてもっと詳しく見る >
☆アライナー矯正について
ご説明します。
まず、口腔内スキャナーで型取りの代わりに全ての歯をスキャンします。スキャンしたデータを使ってコンピューター上で、1枚のアライナーで0.2~0.25mm歯を動かして、実際に患者さんの歯をわずかに動かした状態のアライナーを作ります。それをはめることで、歯に矯正力が加わり歯が動きます。
最大のメリットは、固定式のワイヤーやブラケットを装着せずに、歯の矯正が可能な点です。
【メリット】
1. 口腔内を健康に保てる
アライナー(マウスピース)は、取り外し可能なため、治療中でも通常通りに歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使用して歯のお手入れができて、口腔内を健康に保つことができます。アライナー自体も、専用の洗浄剤を使って洗うことができるので衛生的です。
2. 楽しく食事ができる
アライナーは取り外しができるので、固定式のワイヤー矯正などにおける硬い食べ物や粘着性の食べ物などの食事制限はなく、今までと同じように好きなものを気にすることなく食べることが出来ます。
3. 治療中でも目立ちにくい
アライナ―は目立ちにくいため、矯正治療中であることを周囲には、ほとんど気づかれずに装着可能です。また、裏側矯正と違って発音しづらいという方は、今までに一人もいません。
4. アクティブなライフスタイルを維持
裏側矯正のような凸凹はなく、アライナーは滑らかなため、舌が痛くなることはありません。
スポーツや楽器演奏、接客業などのアクティブなライフスタイルに適した治療で、制限されることはありません。(装着時の違和感に関しては個人差があります)
5. 装置の脱落がほとんどない
金属製のワイヤーやブラケットを使用しないため、治療期間中に装置が外れるなどの緊急性を要することがありません。
6. 遠方からの通院も安心
アライナ―は、ワイヤーによる矯正治療とは異なり、装置が外れて痛いなどの急患処置が必要になることが少なく、通院は4~12週間ごとに一度で、遠方からの通院やご多忙な方にとっても安心して治療が受けられます。
7. 金属アレルギーの心配がない
アライナーの素材には金属が含まれていないので、金属アレルギーのため矯正治療をあきらめていた方でも、心配なく矯正治療を行えます。
8. 歯の移動を、画像と動画で確認
3Dの治療計画ソフトウェアを通じて、治療開始から完了に至るまでの歯の移動を、コンピューター画面上で画像や動画として確認することができます。
【デメリット】
1. 1日の装着時間が長く、自分で管理しなければならない
マウスピース型カスタムメイド矯正装置による矯正治療は、一般的に、1日20〜22時間以上、アライナー(マウスピース)を装着することが必要です。装着時間を守らない、交換時期を守らない、予定通り来院できないと治療期間が長引いてしまったり、アライナーが合わなくなって、新たに製作する必要が出てくる場合があります。
しかし、裏側矯正では24時間×365日×数年は装置が付いた状態です。それに比べてアライナーは2~4時間×365日×数年、毎日外すことができます。裏側矯正にはない自由な時間を得ることができます。また、21~22時間装着できる方は、治療期間が短くなる傾向があります。
2. マウスピース型カスタムメイド矯正だけでは矯正できない場合がある
抜歯の必要があったり、奥歯の噛み合わせを調整する必要があるなど、歯を大きく動かす矯正には、対応できないことがあります。
3. 歯科治療をすると再製作が必要
初回の歯のスキャンで全てのアライナーを製作するため、虫歯の治療等により歯の形が変わった場合は、アライナーを再製作する必要がある。(通常、大きな虫歯治療等は、矯正開始前に行います。)
【治療手順の違い】
裏側矯正では装置を取り付ける前に、患者さん一人一人にオーダーメイドの矯正装置を作成するという工程があります。これはブラケットを歯の裏側に直接適切な位置へ取り付けていくことは難しいため、事前に歯型を取って模型上で患者さんの歯にしっかり合う矯正装置を作ります。
裏側矯正ではこのように矯正装置を付けるまえの事前準備として精密な技工が必要となります。
また、一般的に裏側矯正は費用が高くなっています。これは一人ずつオーダーメイドで矯正装置を作ることで技工料が別にかかることと、治療の難しさから術者の技術料が高くなるという一因があります。
アライナー矯正では、型取りは行わずに小さなスキャナー(カメラ)で口の中を撮影します。
スキャンした歯のデジタルデータをもとにコンピューター上で、歯を少しずつ動かします。その歯の動きにあったアライナーを最初の歯並びの状態から、最終的な歯並びの状態まで全てのアライナーを一度に製作します。アライナー矯正は、テクノロジーを用いた最新の矯正治療で、このテクノロジーを利用することにより裏側矯正よりも料金を低くすることが可能となっています。
治療期間
歯を動かす期間は裏側矯正では3~4年が平均で、アライナー矯正では2~3年が平均です。
(症状によって期間が大きく変わることがあります。)
さらに裏側矯正とアライナー矯正の両方で、保定に2年必要となります。
※アライナー矯正では、1日の使用時間が少ないと期待通りに歯が動かないため、治療期間が長期に及びます。
当医院では、22時間を目標に20時間以上の装着をお願いしています。現在では21~22時間使用できる方は、治療期間が早く終了する方が増えています。
*今まで、裏側矯正を行ってきましたので、決して裏側矯正が悪い治療だとは思っていません。しかし、技術の進歩によりアライナー矯正が我々にとっても患者様にとっても従来の矯正治療よりもいい点が多いため、現在では 見た目を気にされる方には、アライナー矯正(マウスピース型)をお勧めしております。
矯正専門医院で矯正治療について
相談してみませんか?
マウスピース型カスタムメイド矯正
カウンセリング予約はこちら >
簡単ネット予約より受付中
簡単ネット予約より受付中
ご予約完了までたった30秒!
マウスピース矯正にご興味のある方、
ぜひカウンセリングにお越しください。
新型コロナウイルス対策として、以下のご協力をお願い致します。
※院内の密と待合室における混雑を避ける為、付き添いの方は原則1名とさせて頂きます。
※ソーシャルディスタンスを保つため、待合室に人がいる場合は、後から来院された方に外で
お待ちいただく場合があります。
何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。